的場農場について

私たちは、果物の持っている特質を最大限引き出せるような環境づくりと、果物を育てる手助けをするという姿勢のもと、まぼろしのメロンを筆頭に農業を営んでいます。

環境づくり

久美浜という土地は日本海に面しています。そのため砂丘地で水はけがよく海風により運ばれるミネラルたっぷりの土壌で、メロンづくりに適した環境です。この土地や土壌に合った特質のメロン栽培を約40年培った経験で、その年の気象に合わせた減肥料・減農薬にこだわり本質的に美味しいメロンづくりを心がけています。

育てる手助けという姿勢

私たち的場農場では、できるだけ果物が自然体で育つように環境を作ること。天候などに左右されやすいですが、大自然の中でスクスクと成長できるように手助けをしてあげること。そういった思いのもと、日々の細やかな手入れを大切にしています。

まぼろしの由来

まぼろしのメロンと呼ばれる新芳露メロンは、大量生産できず日持ちがしないため、市場に出回らないメロンです。また、品種改良があまりされていないメロンの原種に近い品種です。そのため、デリケートで育てにくいという側面がありますが、完熟した際の香りとみずみずしい風味は他のメロンにはない味わいです。

こだわりの栽培方法

私たちがメロンを育てる上で一番大切にしていることは、「育苗」つまり苗づくりです。苗づくりという早い段階で、メロンのおいしさがほとんど決まってしまいます。そのため私たちは苗づくりを研究してメロンの特質を活かす育て方にこだわっております。

浸種

5℃以下の冷蔵庫に種を水に浸して入れておきます。こうすることで植物(メロン)に冬を経験させます。大自然の中では種子は寒い冬を越え水分をたっぷり蓄え春を迎えるからです。
そのため強い芽が出やすくなります。

低温発芽

一般的なメロンの場合、設定温度を28℃前後の環境で3日間ほどで発芽させますが、これを夜間最低地温16℃で発芽させています。発芽には7〜8日ほどかかりますがじっくりと時間をかけてやることでしっかりとした根がはえ、丈夫な芽が出ます。

水温管理

かん水(水やり)の水温管理は、地下水を20℃〜25℃に温めてかん水しています。冷たい水を多量にかん水するとストレスを感じ弱い苗になるからです。

少量かん水

最小限の少量かん水(水やり)を徹底しています。天候に合わせて、10CC〜30CCほど、午前中にかん水します。これにより、細かい根が多く強い苗ができます。

育苗日数

一般的なメロンは育苗日数は30日前後ですが、私たちは45日〜50日かけて育てます。徐々にメロンの成長環境の温度を下げていき一般的な温度と比べて低い温度で育てています。

霜降りの根

こうして出来た苗の根を「霜降りの根」と呼んでいます。牛肉の霜降りのような細かいスジの様な根が張り巡ることで、その後のメロンを育て上げる上で、強いメロンに成長してくれます。細かい根はミネラルを沢山吸い上げることができます。また、病気に強くなるため、健康的で美味しいメロンとなります。

的場農場コラム

メロンについてのあれこれ。

農事気象学の応用

新芳露メロンは前述したとおりデリケートで育てにくい品種です。また路地栽培ですので天候などに左右されやすいです。そのため、大自然の中でスクスクと成長できるように手助けをしてあげるために、農事気象学を勉強して、月と金星と太陽の動きといった自然を観察することを応用しています。
例えば、満月の夜には虫たちは繁殖しやすく卵をよく産んだりします。その後に農薬散布といった具合に薬を与えるタイミングや量も最小限で済むように勉強しています。

硝酸値について

メロンを食べて、舌がイガイガしたりビリビリしたりしたことはありませんか?
これはメロンを食べた際にメロンの中に含まれる硝酸によって舌が刺激されて起こるのです。
私たちは減肥料栽培を行うことで、この硝酸値を少なくし、より美味しいと感じてもらえるメロン本来の味を引き出すことに必死になって取り組んでいます。

アカシアの贈り物

私たちの農園の近くの海岸線に、アカシアの防風林があります。アカシアの花の蜜はとても上質な蜂蜜です。となりの畑にあるメロンの花の甘い香りに誘われてミツバチがやってきて交配のお手伝いをしてくれます。
ミツバチも大事な的場農場の働き手なのでアカシアや周りの環境も大切にしたいとしみじみ思います。